近年、世界のトップバリスタが競技会で使用したことで一躍注目を集め、今やスペシャルティコーヒーショップのスタンダードの一つとなった Origami ドリッパー(オリガミ ドリッパー)。その色鮮やかで美しいシルエットはSNSでも映えますが、単なる見た目の美しさだけではなく、徹底的に計算された高い抽出効率を備えています。
今回は、日本の伝統技術である「美濃焼」で作られるこの Origami ドリッパーについて、ペーパーフィルターによる味わいの変化や、おすすめの「Origami ドリッパー レシピ」を詳しくレビューします。
伝統工芸「美濃焼」が生む卓越した機能美
Origami ドリッパーは、陶磁器の生産量日本一を誇る岐阜県東濃地方の伝統工芸「美濃焼」で作られています。この非常に美しいセラミック素材は、優れた熱伝導性と保温性を備えており、抽出中の湯温の低下を防ぐため、安定した抽出を行うことができます。
また、カラーバリエーションが非常に豊富な点も人気の理由です。木製やアクリル製の専用ドリッパーホルダーと組み合わせることで、どんなキッチンのインテリアにも馴染みます。
デザインの核心:20本のリブとエアフロー
Origami の最大の特徴は、折り紙を折ったかのような20の深い縦リブ(溝)です。この構造がもたらす最大の利点は「スムーズな空気の流れ(エアフロー)」です。
ペーパーフィルターをセットした際、この20個の溝がフィルターとドリッパーの間に十分な空気の通り道をつくります。これにより、お湯がドリッパー内に滞留しすぎるのを防ぎ、適度なスピードでお湯が下へと通り抜けていきます。この「お湯の抜けの速さ」があるからこそ、バリスタは注湯スピードやお湯を注ぐ回数を調整して、思い通りの風味を表現できるのです。
フィルター選びで味が変わる!V60円すい vs カリタウェーブ
Origami ドリッパーのもう一つの大きな強みは、2種類の異なるペーパーフィルターを使用できる点です。使用するフィルターによって、全く異なるキャラクターのコーヒーを淹れることができます。
1. 円すい形ペーパーフィルター(例:Hario V60 用)
円すい形フィルターを使用すると、お湯が一箇所に集中してスピーディーに抜けやすくなります。これにより抽出効率が適度に抑えられ、「透明感(クリアさ)」が際立ち、明るく華やかな酸味が前面に出たクリーンな味わいになります。エチオピアなどのフローラルな浅煎り豆に最適です。
2. ウェーブフィルター(例:Kalita Wave 155/185 用)
20本のリブに波状のヒダが綺麗にフィットします。フィルターの底が平らであるためお湯が粉と触れ合う時間が少し長くなり、「甘み」と「コク(ボディ感)」が強調されたリッチで質感豊かな味わいになります。中煎りや中深煎りの豆で、キャラメルやチョコレートのような甘さを引き出したい時におすすめです。
プロがおすすめする Origami ドリッパー レシピ
ここでは、Origami ドリッパーのエアフローを活かし、すっきりとした甘みとクリアな質感を両立させるおすすめのレシピを紹介します。
- 器具: Origami ドリッパー & 円すい形ペーパーフィルター
- コーヒー粉: 15g(中粗挽き)
- お湯: 250g(93°C、軟水)
- ステップ:
- 蒸らし (0s〜40s): お湯 45g を注ぎ、スプーンなどで軽くスワリングして全体を湿らせ、40秒蒸らします。
- 第1注湯 (40s〜1m10s): 中心から渦を描くように 100g のお湯をゆっくりと注ぎます(累計 145g)。
- 第2注湯 (1m10s〜1m40s): さらに 60g のお湯を注ぎます(累計 205g)。
- 最終注湯 (1m40s〜2m00s): 最後に中心に向けて細く 45g のお湯をストレートに注ぎます(累計 250g)。
- 落ちきり待ち: 2分30秒から2分50秒で完全に落ちきれば完成です。
Origami レシピを試す
このレシピをBrewCardエディタで直接開きます。抽出パラメータがあらかじめ入力されていますので、お手持ちのコーヒーに合わせて自由にカスタマイズしてください。
総評:美しさと抽出自由度を求めるすべての人へ
Origami ドリッパーは、そのデザイン性の高さだけでなく、コーヒー抽出における「風速(エアフロー)」の科学を高度に体現した、非の打ち所がない傑作ドリッパーです。フィルターの使い分けや注ぎ方の工夫次第で、毎日異なる味わいを引き出すことができるため、コーヒーショップでのプロユースから日々のホームカフェでOrigamiドリッパーの使用感(レビュー)を楽しむ方まで、すべての淹れ手におすすめできる一台です。
